Lou Reed at 大阪厚生年金会館 09-17-2003 

  • 2006.02.19 Sunday
  • 12:30
僕が初めて買ったヴェルヴェッツのアルバムは、1972年頃に発売された「Live At Max's Kansas City」というライブアルバムだった。
いわゆる「ジャケ買い」で、強烈な印象のジャケットデザインに惹かれて買ったのだが、あまりにも演奏が荒っぽくて音が悪いのにびっくりしてしまった。
そして懲りずにファーストアルバムの通称「バナナ」やセカンドの「ホワイトライト/ホワイトヒート」を買って聴いていくうちに、しだいにルーリードの印象的なボーカルとロック&ロールのセンスが大好きになっていった。この時点でのヴェルヴェッツは(ビートニク的なインテリジェンスも有ったが)ガレージ系のノイジーなパンクバンドって感じだったのだ。
ところが、ルーリードがヴェルヴェッツを脱退してソロとなってからは何故か「グラムロック」のカテゴリーに入れられていて、ファーストアルバム「LOU REED/ロックの幻想」とセカンドの「トランスフォーマー」は結構気に入って聞いていたのだが、「ロックンロールアニマル」の気色悪いジャケットと思いっきりダサいライブの演奏で、すっかり興味を失って長い間全然聞いていなかった。

そんな僕が再びルーリードに興味を持つことになったのは、1991年夏にカリフォルニアのマウンテンヴューで行われたデッドのショーの帰り道、サンフランシスコに向かうフリーウエイをレンタカーで走っていた時だ。
ラジオから突然アルバム・トランスフォーマーからのヒット曲「ワイルドサイドを歩け」が流れてきた!
なっ、何と美しく透明感に溢れたサウンドなんだ!
「チュルッ、チュルッ、チュルッ、チュルッ、チュ。。。。」
思わずいっしょにハモりながら運転した記憶が鮮明に残っている。翌日、僕はレコード店でルーリードのCDを数枚購入して再び良く聴くようになった。

そして今回初めて見たルーリードは、黒のフィットした Tシャツに革パンツ姿で、意外にも全然太ってなくキースリチャーズのように痩せててかっこよかった。(この手のファッションは太るとモロにゲイっぽいからな・・・笑)
キースと同じようなナチュラルのフェンダーテレキャスターを持って現れたルーリードは、いきなり「スイートジェーン」のイントロを刻み出した。
すると突然手をとめて「中国人がこの曲を単純なスリーコードだと言ったが、本当はフォーコードだ」といってゆっくりとコードを弾いて聞かせてくれ、客席は大爆笑!といった一幕があった。
暗い印象を持っていたのだが、これも意外なことにユーモアのあるニューヨーカーだというのがわかって面白かった。その他にもユニークだったのは、ドラムがなくベースの人が曲目によってシンドラをたたいたり、ギターの人が最初のほうの曲ではピアノの音を出したり、女性のチェロ奏者とか、ゲイ?のソプラノボーイとか、カンフーの師匠までが時々出てきて前衛ダンス?をしたりと、とにかくユニークな構成だったことだ。
ヴェルヴェッツ時代の曲では、あのノイジーなリードギターを披露してくれたし、ポエトリーリーディングではギンズバーグやバロウズ等のビート詩人の血統もきっちりと引き継いでいるのだ。
ビートニクス、パンク、ノイズ、パントマイム、アヴァンギャルド、これらの要素がお洒落に絡み合ったルーリードの音楽を、初めて体験できてラッキーやったなあ〜 本当に素晴らしいショーだった。

RATDOG at "Field Of Heaven" 07-25-2003

  • 2006.02.19 Sunday
  • 12:06
RATDOG "Field Of Heaven" 7/25/03 (fri) Naeba Ski Resort, Niigata, Japan

Set-1: Jam > Jack Straw > Bird Song > Cassidy > Little Red Rooster, Big Boss Man*, Playin in the Band* > October Queen* > Mississippi Half-Step > Two Djinn > Loose Lucy (93 minites)

Set-2: Jam > Shakedown Street > Minglewood Blues > Eyes of the World > Dear Prudence > Bird Song Reprise > Cassidy Reprise > Touch of Grey
E: Brokedown Palace (65 minutes)
*-w/ Marc Ford

ボビーの来日は今回で3回目だ。1回目は確か1992年頃?だったかな、福岡のユニヴァーシアード大会のプレ・イベントでデッドとも馴染みの深いヘンリー・カイザー(ギター)と当時デッドのキーボード担当だったヴィンス・ウェルニック、それにKVHWのボビー・ヴェガ(ベース)とのスペシャル・バンドで来日したのが最初だった。
40分位の短いステージだったが、「グレイテスト・ストーリー・エバー・トールド」から始まって「ワンモア・サタデイナイト」まで日本のファンにデッド・ナンバーを熱演してくれた。
(余談だが、このコンサートは共演者の忌野清志郎率いるタイマーズが水不足が深刻な時期にステージで冗談を飛ばし、お客さん多数があわてて家に帰り、新聞やTVのニュース等で話題になった。)
最後に司会の南こうせつや出演者と共に、日本の偉大なロックンロール・ナンバー(清志郎・談)「上を向いて歩こう」をボビーが唄っていたのが面白かったなあ。

2回目は、記憶に新しい去年2002年夏の「Mt.Fuji Jazz Festival」だ。
この時もフルセットではなく、70分くらいのショートセットだった。
一曲目軽いジャムからいきなり「トラッキン」と、飛ばしてきたので最後まで踊りまくった。
ボビーが情感を込めて歌うジェリーの曲「ルーザー」と「ブラウンアイド・ウーマン」が特に印象的だった。
ボビーは、デッド時代のソロ活動からジェリー没後暫くは、敢えてジェリーの曲は避けてきたようなのだが、2000年頃から徐々にジェリーのナンバーをレパートリーに加えて現在のようなスタイルに進化してきた。

そして来日3度目にしてやっと、苗場のフィールド・オブ・ヘヴンで待望のフルセットが初めて実現した。
モニターのバランスや音量、それにメンバーに対しての指示など、ボビーは事細かく注意を払う。
ファースト・セットで驚かされたのは「リトル・レッド・ルースター」でスライド・ギターのソロを演奏したとき、何と!ステージの最前方に出てきて弾きまくっているではないか???
更に、ファースト・セット最後の曲「ルーズ・ルーシイ」ではお客さんに向かってコール&レスポンス「I said Yeh > Yeh!」まで披露している。
デッド時代には考えられなかった事だ。ボビーのなかで何かがふっきれたのだろうか?
相変わらず歌詞を忘れる場面が有ったが、慌てず騒がずもう一度同じ部分をヴァースしてきっちり歌い込んでいる、余裕のパフォーマンスを見せてくれた。(フィルとの The Dead では出来ないだろうが・・・笑)

デッド現役時代から一貫してボビーはサイケデリックな美的感覚を追求している希有な芸術家だと僕は思う。
「ジ・アザー・ワン」のような幻覚的な歌詞の内容と共に怒濤のように押し寄せてくるリフ、「プレイン・イン・ザ・バンド」の様な変幻自在のスペーシーなジャム、「シュガー・マグノリア>サンシャイン・デイドリーム」のようなフワフワ浮遊感あふれる最強のダンス・チューン!そして何と云ってもボビーには「唄う・吠える・ささやく」という最強の歌い技が有るのだ。
ジェリーに比べてボビーは技巧派(それも極めて真面目な)ゆえに、余り評価をしていない人たちも時々いるが、僕はボビーのかっこよさはロック&ロールの本質部分を衝いていると思う。
なんと言ってもボビーはジェリーと共に「ロック&ロールの殿堂入り」を果たした筋金入りのロックンローラーなのだ。
ピッグ・ペンのブルース魂と、ジェリーのソウルフルな歌心をファンに今なお語り続けてくれるボビーは最高!
Bobby B.Goode! Music Never Stopped...................................

Rolling Stones at 日本武道館 03-10-2003

  • 2006.02.18 Saturday
  • 21:20
今回のローリングストーンズ武道館公演は、なんとしても観たかった。
思えば1973年(幻の初来日)の時とは違って徹夜で並ぶこともなく、インターネットで簡単に(結構苦労したが)チケットを入手する事ができた。
そう、あのとき72年も終わろうとしていた冬、ひどく寒い夜に大阪ウドー音楽事務所前の一階駐車場で、翌73年に初来日するはずだったローリングストーンズ武道館公演チケットを購入するために、徹夜で並んだのを懐かしく思い出す。(当時僕は高校生一年生だった)
チケットは、2階席で確か¥2,800-だったと思う。今回のチケットは同じ2階席で¥19,000-だ。
30年余りの歳月を考えるとこんなものかな?(ちょっと高いかも?でも、一夜限りのスペシャル公演なのでこんなもんやろな。。。と納得)

そんなこんなで、武道館の入場門をくぐった。武道館に来るのは2回目だ。
前にバッドカンパニーの初来日公演を観に来たとき以来である。
当時は大きな会場だったという印象が有るが、今では実にこじんまりとした感じがする。
ステージに向かって右側の2階席に座った。この位置は1991年10月31日にデッドのショーをオークランド・コロシアムで見たときと同じような角度で、間近にキースを(あのときはジェリーを)見おろす絶好のセッティングだ。
開演前のBGMは伝説のブルースマンの名曲が次々に流れる。
ロバート・ジョンソン、スリム・ハーポ、ジョン・リー・フッカー、エルモア・ジェイムス、ハウリン・ウルフ等々、、、さすがストーンズ渋い選曲!
そしてついにショーは始まった! Jumping Jack Flashだ。
1999年3月3日フロリダ・タンパのアイス・パレスで観て以来のキースとチャーリーがすぐそこにいる。
チャーリーの叩き出す8ビートは最高のグルーヴ感を紡ぎ出している。
グレッチの乾いていて、それでいて粘りのあるスネアーの音がクゥアァ〜〜ンと会場を突き抜ける。
一曲一曲のエンディングでのオカズの入れ方がやたらカッコイイ。
チャーリー・ワッツは、最高にお洒落でやくざなドラマーだ。
真っ赤な靴下が実にクールにきまっている。英国紳士なのである。
そしてついに出た!6曲目のRocks Offは、ちょうどあの頃(「エキザイル・オン・メインストリート」のアルバムをすり切れるほど聞いていた・・・ストーンズの来日を待ちに待っていた!)1972年当時の自分を思い出してしまう。
そして同じくあの頃の「スティッキー・フィンガーズ」からの名曲 Can't You Hear Me Knockingだ。
この曲の最後にくる印象的なリフを PHISHがカヴァーしている。
PHISHは他にも「エキザイル・オン・メインストリート」から Loving Cupをカヴァーしている。(ストーンズお得意のちょっぴりエッチな曲だ)PHISHはカヴァー選曲のセンスがいい。(SCIのカヴァー選曲は時々お笑い系も有り?)
もうその後は、Honky Tonk Women> Tumbling Dice> Brown Sugar>Satisfaction (encore) 怒濤のヒット・ナンバーでアッという間に終わってしまった。

ストーンズほどアメリカの黒人や白人の大衆音楽を巧く調理して、これだけ世界的にビッグになったバンドはいないだろう。
アメリカだけでなく全世界をツアーして廻れるというのは、やはり下半身ネタを人類の共通語としてブルースやR&Bにカントリー、ファンク、レゲエに至るまでどん欲に取り入れて自分たちの世界を作り上げていったからだ。ストーンズの音楽に理屈はないのだ・・・・・
終わってから退場するときに、見知らぬ人が僕の顔をのぞき込んで「いや〜〜良かったですね〜〜」と満面の笑みを浮かべて喋り掛けてきたのでビックリしてしまった。
きっと僕の顔も知らず知らずのうちにニヤけていたのだろうな(笑)。

David Lindley at 神戸チキンジョージ 05-14-2003

  • 2006.02.18 Saturday
  • 20:56
前から見てみたかったデヴィッド・リンドレーを、やっと神戸チキンジョージで見る機会を得た。
開場の1時間前に元町に着いたので、久々に高架下の台湾料理「赤玉食堂」に行ってみることにした。
この店はずいぶん前に雑誌ブルータスでゴンチチの松村さんが絶賛してはるのを本屋で立ち読みして知り、それ以来神戸を訪れる際には必ず立ち寄るお気に入りの食堂である。
兎に角、店の面構えといい店内の雰囲気といいモロ!アジアなのだ。
映画「ブレード・ランナー」に登場した薄暗い食堂にも通じるトリップ感(笑)に浸りながら、独りでニンマリと豚の腸詰めコリアンダー添え&烏賊団子フライをつまみ、瓶ビールを一本クピッと呑んで足早に開場に向かった。

開場の15分前に到着したがぼくが一番乗りだった。
そして最前列のリンドレー側に席を確保して、出番を待った。
前座ジョージ・パイの熱演の後、静かに登場したリンドレーは数本のギターをずら〜っと後ろに並べてる。
ドラムスのウォーリー・イングラムはドラムセットにかなり小技を効かした打楽器を仕込んでいる。(何と!ドイツ軍のヘルメットも固定されているではないか)
しかし、初めて間近に見るリンドレーはかなりマニアックというかモンドというか、、、、ポリエステルのドレスシャツに(太股の筋肉が印象的な・・・笑)ストレッチ素材のフレアー・パンツを穿いている。LAのメルローズ・アベニューに有る脳天気な古着屋からそのまま出てきた感じなのである。
で、演奏が始まった。これがガツ〜〜〜ンとやられた!う〜むカッコイイ!
スライドギター&ボーカルにドラムスだけのシンプルな編成だけに、それぞれの力量がバリバリ前に出てくるって感じ。ギターは勿論!ドラムも巧い!
中盤からはレゲエ&ダブサウンドでガンガン攻めてくる!
いや〜かなりのくせ者猛者でんな〜この2人は。
デヴィッド・リンドレー&ウォーリー・イングラムが作り出す音楽は、ブルース・バンドのスタイルを独自のマニアックでモンド的な解釈?で進化させた上質でお洒落なロック&ロールやと思うなあ。

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